医療保険に加入したら確定申告は必須?

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はじめに

民間の保険への加入を検討する際、保険料や契約内容の他に様々な手続きについて気になったことはないですか?
中でも医療保険は確定申告が必須といったようなことを聞いたことがある人も少なくないでしょう。
これにはちゃんと理由があります。
ここでは、その理由について簡単に説明させていただきます。
知ると人によっては確定申告が待ち遠しくなるかもしれませんよ。

よく控除されるって聞きませんか?

「なぜ、確定申告するのか?」
と聞くと
「控除されるから」
という返答が大半ではないでしょうか。
ここで言う控除されるというのは、簡単に言うと、所得税が安くなるという意味合いになります。
ですから、医療保険に加入して確定申告をすると所得税が安くなると解釈ができます。
この解釈はほぼ正解で、生命保険料控除のことを指します。
上限はありますが年間で支払った保険料を所得から差し引くのです。そして、残った所得に対して税金がかかります。
こういった流れなので、医療保険料を払っていると所得税が安くでき、そうするためには確定申告が必要という話になるのです。
ただ、「医療保険なのに生命保険料?」と不思議に思ったはずです。
しかし、これは何もおかしなことはなく、税制上医療保険料は生命保険料控除になるのです。さらに詳しく言うとその中の一つである介護医療保険料控除の対象となっています。

確定申告だけではありません!

先程の解釈を「ほぼ」正解と言った理由は、控除を受ける方法は確定申告だけではないからです。
年末調整でも申請はできます。
というよりも、自営業者なら確定申告で、サラリーマンなど会社勤めの人は年末調整となります。
ですから、申請するタイミングはそれぞれ異なります。
年末調整なら11月末から12月初めごろ、確定申告なら3月上旬ごろまでに申請書類に必要事項を記入して提出します。
それから、どちらで申請するにしても忘れてはいけないのが「保険料控除証明書」です。
これは年間でいくら保険料を支払ったかを記載した書類で、保険会社から10月ごろ送られてきます。(年内の支払見込分も含まれています)
そして、この証明書の添付が生命保険料控除の申請では必須となっているのです。
ですから、これが自宅に届いたら失くさないように厳重に保管してください。

まとめ

ここまでの内容を読んで薄々気づいている人もいると思いますが、医療保険に加入しても確定申告は必須ではありません。これは年度末調整にしても同じです。
あくまでも「自ら」申請をしなければなりません。
ちなみに、最大4万円の控除が受けられます。
これは残りの二枠、一般生命保険料控除と個人年金保険料控除でも同様です。
ですから、全ての枠を活用できれば最大12万円の控除となります。
ただし、対象となるのは平成24年1月1日以降の契約です。

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