- 2020-8-1
- 医療保険
はじめに
「もしもの場合に備えてそろそろ保険に入ろうかと考えている」
このようなとき、まだ年齢が若くて独身の方なら「自分が亡くなってしまった場合のことを考える」という人はどちらかと言えば少数派でしょう。
それよりも、病気やケガをしてしまった場合に重きを置いて備えたいと考える人のほうが多いのではないでしょうか。
そうなると「医療保険」が選択肢に上がってくるところですが、他に「がん保険」というのもありますし「生命保険の医療特約」というのもあります。
いったいどう違うのでしょうか?
以下では、他の保険との比較も交えながら医療保険の特徴について考えてみたいと思います。
医療保険の特徴
医療保険の一番の特徴はカバーされる範囲の広さです。
さまざまな種類の病気・ケガがその対象に含まれており、入院や手術をすればお金が支払われます。
これに対して、たとえばがん保険であれば、対象になる病気は当然のことながらがんだけです。
それ以外の病気やケガ、たとえば盲腸や交通事故で入院・手術をすることになったとしてもカバーされません。
「なら、医療保険のほうがいいじゃない」と思われるかもしれませんが、一概にそうとも言えない部分もあります。
たとえば、保障の対象となる入院の日数。
医療保険の場合は上限が決められているのがふつうです。
それこそがんのような病気では、入院がかなりの期間におよぶケースもあるでしょう。
しかし、上限を超えた入院期間については保障がされません。
一方、がん保険の場合は上限が設定されていないというのが一般的ですので、その点に関しては安心です。
それに、がん保険ではがんと診断されただけでお金(診断給付金)がもらえます。
通常の医療保険ではこのような保障はありません。
ただし、医療保険でもがん特約を付けておくことによって診断給付金がもらえる商品もあります。
特約には、これ以外にも長期間働けなくなって収入が減った場合に備えるものや、特定の病気(三大疾病や生活習慣病、女性特有の病気など)に備えるものもあります。
さらに先進医療に関する特約もあります。
この特約を付けておけば、高額の費用が掛かる最新の治療を選択肢に入れることも難しくはありません。
このように見てみると、広範囲の病気やケガといったアクシデントに備えることができる点こそ、やはり医療保険の特徴と言えるでしょう。
また生命保険の医療特約で備えるという手もありますが、この場合はあくまでも「特約」です。
したがって、主契約を変更する場合には医療保障がなくなったり、継続できたとしても一定の条件を満たさなければならないケースもあります。
もちろん、主契約を解約すれば同時に特約も解約となります。
まとめ
今回は医療保険の特徴についてまとめました。
見てきたように、カバーされる範囲が広くさまざまな身体のアクシデントに備えることが可能で、特約を付けることによりその範囲はさらに広くなります。
なお、どのような商品を選べばいいのか、あるいはどのような特約の付け方をすればいいのかといった点は個々のニーズや事情によって異なります。
アクシデントはいつ起こるかわかりません。
医療保険への加入をお考えなら、ぜひ早めに保険のプロに相談することをおすすめします。