- 2022-6-5
- 医療保険
ポリープは体内の様々な箇所にできることから、保険会社によって医療保険による対応も違ってきます。一方で健康保険の適用範囲となり、高額医療費制度というものも存在します。今回は、ポリープと医療保険について一般論的な内容を解説いたします。
ポリープとは?
いわゆる「ポリープ」とは医学上の形式的な呼称であり、体内の粘膜が盛り上がったものを便宜上こう呼ぶのです。実際には癌などの「腫瘍」か、炎症などの「腫瘍以外」に大別され、検査をしなければわかりません。
腫瘍の場合は「癌」もしくは一般的に「大腸ポリープ」と呼ばれる「腺腫」、腫瘍以外の場合は細菌などの繁殖が原因となる「炎症性ポリープ」か、一種の老化現象である「過形成性ポリープ」に分かれます。
ポリープと医療保険
医療保険は大きく、公的医療保険と民間医療保険に分かれます。公的にせよ民間にせよ、ポリープの切除手術をする際には、特定の条件を満たした場合、前者の場合は保険適用となり、後者の場合は保険金が支払われます。
ただし、民間医療保険の場合、保険会社によって保障の内容に相違があります。その理由は、ポリープは盲腸などと違って不特定の部位に発症し、上述のようにその種類や傷病の進行度、またそれによって施術の方法や入院日数なども異なるからなのです。
健康保険の適用範囲
人によって体の部位・ポリープの種類が異なるわけですから、保険会社としても判断が難しいのが現実であると言えるのです。公的医療保険であれば、胃ポリープや大腸ポリープなど、ある程度一般的な症状であるときに、健康保険が適用される形になります。
ここでは一般論として、健康保険が適用される範囲でのポリープの内容を解説いたします。基本的に、担当医が「ポリープである」と診断を下せば、健康保険は適用されます。もちろんその判断は主治医に委ねられていますので、参考までにご覧ください。
高額医療費制度について
つまり、胃や大腸であろうと、あるいは他の部位であろうと、ポリープであれば3割負担となるわけです。もちろん負担額は下がりますが、上記の通り症状の重さなどによって、全体の金額も変化してきます。
ここで、公的医療保険(健康保険)の場合、「高額医療費制度」というものがあります。月当たりの医療費負担が一定額を上回ったとき、その差額分が免除されるという国の制度になります。
収入などによって上限額は変わってきますが、医療費が高くなった場合には、申請をすると良いでしょう。また、民間医療保険に加入している人は、どのような場合に保険金が下りるのかを確認しておくようにしましょう。
最後に
ポリープと医療保険について、一般的な側面から解説いたしました。医療費が高額になってしまうケースを考え、収入等から算出される制度の上限額や、加入している民間保険の契約書類などを、しっかりと確認しておくようにしましょう。