法人企業の経理処理!保険の全額損金についておさらいしよう

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法人企業の経理処理で、「保険の全額損金」という言葉を耳にすることがあります。しかし、何となく聞いているだけできちんと意味を理解していない経営者も多い事でしょう。保険の全額損金や、損金処理は企業の経理においても大きな意味を持っていますのでこれを機会にぜひしっかりと理解しておきましょう。

【全額損金保険とは】
全額損金保険とは、長期的に資金を効率よく積み立てる保険で生命保険の一種です。保険料を支払っている間は、企業はこれを損金として計上する事ができ、税負担を軽減できるのです。
また、企業の経営が赤字になった場合解約をして、返戻金を受け取り、それを必要な資金に充てると益金が計上され赤字をカバーできるのです。
全額損金定期保険では、下記の3つのポイントを押さえておきましょう。
・十分なキャッシュフローがあり、保険料を上回る営業利益が常に確保できること
・解約のタイミングと返戻金の使途をはっきりとさせておくこと
・長期的に加入し貯蓄を重視する場合は、若い経営者や役員等を被保険者にして加入すること

【全額損金保険に加入するメリット】
では、この保険には具体的にどのようなメリットがあるのか見てみましょう。

・保険料が全額損金に算入され税金の負担が軽減される
貯蓄性は低くなりますが、保険料が全額損金できるので税負担が少なくなるメリットがあります。しかし、解約時には全額が益金扱いになるため、タイミングと使い道を明確にしておきましょう。

・返戻率のピークが長い
解約返戻金の返戻率が最も高くなるのが加入後5~15年で、ピーク期間が長くあることがわかります。企業の経営によって解約時期を長く延ばせるため、多くのキャッシュを残すことが出来ます。

・赤字経営になりそうな場合には一部解約ができる
解約返戻率の高い期間で、企業に赤字が出そうな場合、保険の一部を解約し返戻金で赤字を埋め、黒字にすることができます。

・手厚い保障がある
一般的な生命保険の死亡・高度障害に加え、三大疾病、介護状態になった場合なども保障を受けられるようになっています。

【まとめ】
このように法人保険には、万が一に対する保障も手厚く、長期的に貯蓄ができ将来の退職金として活用したり、企業の赤字を補填する役割もある全額損金保険というものがあります。
また、保険料は全額損金できますが、解約のタイミングで益金になるので、解約返戻金の使い方と時期を明確にしておくことなどが重要になります。

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