将来に備える貯蓄型保険と就労不能保険

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はじめに

保険は、もともとはその全般が「将来のもしも」に備えるためのものですが、代表的なものと言えば火災保険や損害保険、あるいは生命保険や医療保険を思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
ですが、他にもさまざまな種類があります。
今回は、そのような中でも「貯金のように利用できる保険」と、最近人気を集めている「仕事ができなくなったときのための保険」について、それぞれの代表的なメリット・デメリットを見てみることにしましょう。

貯金代わりの保険

一般的には「貯蓄型保険」呼ばれたりする種類のもので、特定のタイプの終身保険や養老・学資・個人年金の各種保険などが該当します。
メリットとしては次のようなことが挙げられます。

コツコツ貯められない人でも大丈夫

このタイプの保険に入れば、通常はほとんど自動的に保険料が引き落とされ(積み立てられ)ていくことになります。
ですので、自分でコツコツ貯金することが苦手な人でも計画的な積立てが可能です。

支払ったよりもたくさんのお金を受け取れる可能性がある

このタイプの保険では、満期時あるいは一定期間経過後の解約であれば支払った額よりも多い金額を受け取れるようになっているのがふつうです。
中には、銀行に預ける場合よりもかなりお得なケースもあります。

もしものときの備えになる商品もある

保険の種類にもよりますが、万が一のときの保障が付いているものもあります。
このような商品であれば、貯金だけでなく「もしもの場合の備え」にもなります。

次にデメリットを見てみましょう。

早期に解約すると元本割れしてしまう

貯蓄型保険では、一定期間が経過する前に解約すると返戻金は0円、もしくはわずかな額しかない場合がほとんどです。
このため、早期に解約してしまうといわゆる「元本割れ」の状態になってしまいます。

保険料が高め

このタイプの商品では、一般的に通常の保険よりもやや高めの保険料が設定されています。
したがって、月々の支払いは掛け捨て保険に入った場合よりも多くなりがちです。

仕事ができなくなったときのための保険

病気やけがにより長らく仕事ができなくなった場合に収入を補ってくれる保険で、「就労不能保険」と呼ばれます。

代表的なメリットとしては次のようなものが挙げられます。

入院していなくてもOK

このタイプの保険では医師の指示によるものであれば在宅療養でも保険金が支払われます。
この点は、一般的に入院・手術に対して給付金が支払われる医療保険とは異なるメリットと言えるでしょう。

経済的な不安を緩和できる

ローンの支払いが残っている方や小さな子どもさんがおられる方の場合、「もし病気で収入が得られなくなったら・・・」というような不安を抱えていることも多いのではないでしょうか。
このタイプの保険に入っていれば、このような不安を多少なりとも和らげることができます。

続いて、デメリットとしては以下のようなものがあります。

精神疾患は対象外の商品が多い

最近は「うつ病」のような精神疾患で長期間仕事を休まなければならない方も増えています。
しかし、多くの商品では、精神疾患は保障の対象から外れています。

一定の期間は保険金が支払われない

病気やけがで仕事ができなくなっても、一定の期間(たとえば60日など)は保険金が支払われません。
このため、その期間以内に仕事に復帰できるような病気やけがの場合は、他の方法で収入減を補わなければなりません。

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