- 2021-2-16
- 個人年金・年金
はじめに
日本人の平均年齢は男女ともに80歳を超え、いまや人生100年ともいわれる時代になりました。
22歳で社会人になったとしたら65歳の定年までがおよそ43年。
そして65歳から100歳まではおよそ35年。
現役時代とそれほど変わらないくらい長い老後が待っているかもしれないのです。
そんな長い老後人生を生きていくためには当然お金が必要になるわけですが、一番気になるのは年金がどれだけもらえるかということではないでしょうか?
そこで今回は、年金支給額を知る方法について説明していくことにしましょう。
年金支給額を知る方法
現役時代に加入している年金の種類によっておおよその支給額を知る方法は変わってきます。
国民年金オンリーの場合
自営業者の方などが該当します。
この場合、もらえる額はその年その年によって決まっています。
2020年度は、月額にしておよそ65000円(約78万円/年)でした。
ただし、保険料を払わなかった月がある場合には、その分の額が減らされることになります。
厚生年金にも入っていた場合
厚生年金の場合は、まず保険料が収入の多さによって変わります。
もちろん、もらえる額もそれによって変わってきます。
さらに、どれくらいの期間加入していたかも金額に影響を与えます。
そして、それらを計算するための式はとても複雑です。
このため、かなり数字に強い人でないと正確な額を知ることは難しいかもしれません。
ただし、だいたいの額は把握できます。
それは「ねんきん定期便」を確認すること。
毎年、誕生日の前後になれば年金機構から送られてくるはずです。
その中には、これまでの実績や将来もらえるはずの見込み額などが書かれていますので、それを見ればだいたいの支給額はわかるでしょう。
なお、50歳未満の人の場合は、それまでの実績のみに基づいた金額が書かれています。
50歳以降60歳あるいは65歳まで支払っていくであろう保険料は計算に入っていません。
これは、まだ年齢的に若いため、この先も収入が変化する可能性が高く、それに伴って保険料の額、そして支給額も変化していく可能性が高いためです。
このため、ビックリするくらい低い金額が書かれている場合もあるかもしれませんが、そのような事情ですのでご安心ください。
50歳以上の場合は、そのようなことはなく実際の支給額に近い額が書かれています。
最後に
今回は、年金支給額を知る方法について紹介しました。
なお、年金に関しては制度を維持していくためにマクロ経済スライドなどの策が実施されており、このため実質的に受け取る額は目減りしていく可能性が高くなっています。
老後資金に不足する分を補うためにはいろんな方法が考えられます。
そのような方法について詳しく知りたい方は、ファイナンシャルプランナーなどの専門家に相談されることをおすすめします。