子供の教育費は、年々増加傾向にあります。その為、早くから教育費の準備をする家庭も多く、その一つとして学資保険があります。教育費を確実に貯める方法としては大変有効ですが、一方で保険商品や、加入期間によっては元本割れをするリスクもあります。
学資保険で損をしない為に、元本割れをしない方法と優秀な保険の見分け方を知っておきましょう。

【学資保険の元本割れ】
保険などでよく耳にする元本割れとは、貯蓄性のある保険に加入している場合支払った保険料よりも、満期や、解約時に受け取る金額が少なくなる事を言います。
せっかく長く保険に加入していても、最後に受け取る金額が少なくなり、加入者にとって損になるためお勧めしません。
例えば、下記のような契約がこれにあたります。
契約者　35歳男性
子供　　0歳
毎月の保険料　　15,000円
払込期間　　子供が18歳になるまで
満期金　　320万円
この契約の場合、15,000円×12カ月×18年で保険料払い込み金額は324万円になります。
しかし、満期金は320万円ですので、満期時には元本割れして4万円の損をする事になります。
あなたの加入している保険ももしかして元本割れしているかもしれませんので、ぜひ一度確認してみましょう。

【学資保険で元本割れしない方法】
現在、銀行の金利は過去最低となっており保険商品でも元本割れする商品は多くなっています。そこで、学資保険について元本割れしない方法について見てみましょう。
1. 学資保険の返戻金を上げる
学資保険で、元本割れしない為には返戻率を上げるようにして、満期金額を少しでも増やしましょう。
返戻率を上げる為には、月払いにしている保険料を年払いにする、保険料の支払い期間を短くするなどの方法があります。
2. 保険料を一括で支払う
資金に余裕のある人は契約時に、保険料を一括で支払うと前納割引が適用され保険料は安くなり返戻率が高くなります。
このような方法で返戻率を上げる事が出来れば元本割れをするリスクは低くなるでしょう。

【元本割れする保険かどうかの見分け方】
では学資保険に加入する際、それが元本割れする商品かどうかどのようにして見分ければよいのでしょうか？
元本割れするか、しないかを簡単に確認する方法として加入時に返戻率を確認する事が重要です。
先ほどから頻繁に出ていますが、返戻率とは支払った保険料に対して実際に返ってくる金額の割合の事を言います。これが高いほどお得な保険になり、返戻率が100％を切っているものは支払う保険料よりも返ってくるお金が少なくなり、元本割れしている商品という事になります。

【まとめ】
学資保険は、子供の将来に備え加入する大切なものです。満期時に元本割れしないように、加入する場合はしっかりと見極めシンプルで返戻率の高い商品を選ぶようにしましょう。