医療保険でいう「被保険者」とは何か?

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【はじめに】
医療保険に加入する際には「契約者」「受取人」「被保険者」という三つの存在を明確にする必要がでてきます。

今回この三者の違いや「被保険者」になるための条件などについて紹介していきたいと思います。

【「被保険者」とは】

被保険者とは保険に加入する上で保険給付金の対象となる人のことを指します。
契約者と混同しないように注意が必要です。
例えば「契約者の入院や手術で保険金がおりると思って保険会社に保険金の請求をしたら、被保険者が別の人だったので請求が認められなかった」なんてケースもありがちです。
キチンと「契約者」と区別をしておきましょう。

【「契約者」とは】

医療保険に加入する際まず必要となるのが「契約者」の存在です。
「契約者」とは加入する保険の義務を負う立場の人のことで「契約者」には保険料の支払い義務なども当然生じてきます。また住所が変わったりした場合には転居届を保険会社にする義務なども「契約者」にはあります。

このような義務を負う立場にある一方「契約者」には契約内容や支払い内容の変更、解約などを行える権利も有することになります。
さらに年末調整時には保険料控除を受ける権利もあります。

【「保険金受取人」とは】

保険会社から支払われる保険金を受け取る人のことを指します。

医療保険の場合、「保険金の受取人」と実際に保障を受ける「被保険者」が異なる場合税金が発生してしまうので注意が必要です。
ですので一般的には「保険金の受取人」と「被保険者」は同一にすることがほとんどです。
そうすることにより被保険者の身体の障害に起因する入院給付金や手術給付金が非課税になります。覚えておきましょう。

【「被保険者」の条件】

医療保険には健康上の告知義務があり、この内容を偽ったりしてしまうと保険金がおりないこともあります。またこの健康状態の告知内容は保険会社や保険の種類によって変わってきます。
さらに「被保険者」になるには15歳未満の場合を除き必ず本人の署名が必要で、「受取人」と「契約者」からみて2~3親等の身内である必要があります。これは保険金を目当てとした犯罪を防ぐためで2親等までか3親等までかは保険会社によって異なります。

【まとめ】

医療保険に加入する際には「契約者」「受取人」「被保険者」を同一にするのがもっともよいとされています。なぜならこうすることによって犯罪を少しでも防ぐことができ、また三者が異なることによってトラブルのもとになると考えられるからです。
医療保険の内容について正しい知識を得て今後に生かしていただければ幸いです。

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