医療保険でいう保険者とは何?

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【はじめに】
我が国では国民皆保険制度のもと、国民全員が公的医療保険に加入することになっています。
しかし「国民健康保険と健康保険の違い」「民間の医療保険と公的医療保険の違い」など身近なことだけれども分からないことも多々あると思います。
今回、公的・民間医療保険とも関係の深い、医療保険のお金の流れ・仕組みについてお伝えできればと思います。

【公的医療保険の仕組みとお金の流れについて】

医療保険の中で動くお金について知るには医療保険の仕組みや保険を運営する側、対象者などについて知る必要があります。

以下、医療保険の中でよく使われる用語をまとめてみました。

・被保険者
被保険者とは、実際に医療保険に加入している者のことです。
月々に支払う保険料と医療機関に支払う一部負担金によって医療サービスが受けられるようになります。

・保険者
保険者とは保険事業を運営する主体業者のことです。
国民健康保険の場合は市町村などの自治体、健康保険の場合には健保組合や健康保険協会などが該当します。保険者は被保険者から集めた保険料を支払基金へ払い込むことで医療費請求に対応します。

・医療機関
病院や診療所など実際に被保険者の治療や診察を行う機関のことです。
被保険者から医療費の一部を受け取り、残りの足りない部分を「レセプト」という医療費の明細書を送付して支払基金に請求します。

・支払基金
支払基金は、医療機関から請求されたレセプトの審査をするのが主な目的になります。
この審査で適正と判断されると今度は保険者に診療報酬の請求をします。
つまり医療費と保険料の精算などを行う仲介的な役割を担っています。

【医療保険の大まかな分類】

公的医療保険はサラリーマンなどが加入する「被用者保険」と自営業者などが加入する「国民健康保険」などに分けられます。
またその他、75歳以上の方を対象にした「後期高齢者医療制度」というものもあります。
さらに細かく見れば、被用者保険の保険者はいくつか種類があり、民間の会社員などが加入する「健康保険組合」、「協会けんぽ」や公務員を対象にした「共済組合」などがあります。

【まとめ】

医療保険の仕組みは被保険者が保険料を支払い、実際にケガや病気になった時にその中から医療費として賄うことで成り立っています。
また、日本では医療費の自己負担額が1~3割ほどとなっていて残りの部分を医療保険が負担しています。
今回のように医療保険の基本的な内容を知り、少しでも納得した形で保険の利用ができることを願っています。最後までお読みいただき、ありがとうございました。

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