医療保険と損害保険の共通点と保障(補償)範囲の違いについて

64

はじめに

似ているようで違う民間の「医療保険」と「損害保険」。
あなたはこの違いをご存知ですか?
せっかく加入して万が一の時に備えた保険が、実は肝心なときに使えなかったとなると、ショックも大きいですよね?
ご自身が加入している保険がどこまでをカバーしているのか?
その特徴や補償範囲をしっかりと把握して、より効果的な保障(補償)を得られるようにしておきましょう。
この記事では、民間の「医療保険」と「損害保険」の共通点と保障(補償)範囲の違いについて見ていきたいと思います。

医療保険と損害保険の特徴について

医療保険と一口に言っても、「公的な医療保険」と「民間保険会社が提供している医療保険」があります。

公的な医療保険は、国民皆保険制度の範囲内のもので、自己負担額の1~3割を自分で払い、他は健康保険料から支払われています。
一方、民間の医療保険は、公的な医療保険で補えない部分をカバーするもので、任意で加入し診療(通院・入院・手術・通院)に必要な費用の負担を保障するための保険です。
また損害保険は、交通事故など不慮の事故によりケガを負った場合、その損害額を補償することを目的とした保険です。

ちなみに医療保険は、契約時に結んだ条件(内容)を保護するという観点で、「保障」という表現を使っています。
しかし損害保険では「突然の損害に対して補い埋め合わせする」という観点で「補償」という表現を使っています。

医療保険や損害保険でカバーされる範囲

それでは具体的に「医療保険」と「損害保険」のカバーされる範囲はどうなっているのでしょうか?

医療保険は前項でも少しふれていますが、病気やケガによる通院や入院、手術などに対して保険金や給付金を受け取ることができます。
損害保険は「急激」「偶然」「外来」という3要因があり、この要因によってケガを負ってしまったときに、かかった治療費を補償します。
医療保険では、契約時に保険の給付金や保険金の金額が保険商品ごとに決められていますが、損害保険においては、実損額に対しての補償となるため、あらかじめ金額が決められているわけではありません。

まとめ

商法においては、保険業界の分類を第1分野から第3分野の3つに分類しています。
第1分野は生命保険会社が取り扱う「生命保険」や「個人年金保険」などが含まれます。
第2分野は損害保険会社が取り扱う「自動車保険」や「住まいの保険」など。
第3分野は生命保険会社と損害保険会社どちらでも取り扱っている「医療保険」や「介護保険」などがあります。
損害保険は、不慮の事故や自然災害、損害賠償責任のリスクに備える保険となりますが、将来の死亡リスクに備えたいというのであれば、医療保険を選ばれることをおすすめします。

関連記事

ページ上部へ戻る