大腸ポリープを切除したら医療保険はおりる?

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はじめに

公的な制度では補われない部分を自分でカバーするために入る民間医療保険。
入院や手術をしたときにお金(給付金)を受け取ることができる契約がメインで、それ以外の部分については特約を付けてカバーするのが一般的です。
ところで、メインの契約部分には手術を受けたのにもかかわらず、お金を受け取れないケースがあるのはご存じでしょうか?
一例をあげるなら扁桃腺の摘出手術。
入院をして全身麻酔で行うのがふつうの「立派な」手術のように思われますが、保険会社や商品によっては入院の部分しかカバーされないケースも少なくありません。
では、大腸ポリープの切除の場合はどうなるのでしょうか?

ほとんどの商品でカバーされます

近年の医療技術の進歩は目覚ましいものがあります。
昔であれば、開腹手術が必要だった病気でも内視鏡を使った治療で対応できるケースも増えてきています。
大腸ポリープや大腸がんの治療もその一つ。
お腹を切ることがないので患者さんの痛みや身体への負担も少なく、また入院日数も短くて済み、日帰りできる場合も珍しくありません。

そうなると身体の負担は楽になっても、気になるのが入っている医療保険からお金がもらえるかどうかですよね。
昔ながらの開腹手術ということであれば、当然手術と入院に対する給付金を受け取ることができたはず。
しかし「内視鏡でしかも入院せずに日帰りということになるとお金はもらえないのでは?」と不安になる方もいらっしゃるかもしれません。

ですが、ご安心ください。
ほとんどの医療保険では内視鏡で大腸ポリープを切除した場合、保障対象の「手術」とみなされ、給付金がもらえます。
そして、そのポリープ切除のために日帰りではなく数日間の入院が必要となった場合も、免責期間に該当さえしなければ入院分の給付金も受け取ることができます。
また、大腸ポリープや大腸がんの内視鏡手術だけでなく、胃やその他の消化器の病気などで内視鏡を使った手術を受けた場合も、同じ扱いとなるケースが多いようです。

ただし、お金が受け取れない場合もあります。
それは、治療ではなく検査のために内視鏡を使用したケース。
内視鏡は治療だけでなく検査のために用いられる機会も多い医療器具ですので、この点は注意が必要です。
それに加えて、たとえば大腸の部位不担保が条件になっているなど条件付きで保険に入っているケースでも、お金を受け取れない可能性が高くなるのでご注意ください。

最後に

ここまで見てきたように、最近多くなっている内視鏡手術でも民間医療保険ではほとんどの場合カバーされます。
そのため万が一に備えて入っておくと安心です。
ただし、医療保険にはさまざまなタイプの商品があり、場合によってはカバーされる範囲が異なるケースもあります。
また加入される方のニーズや事情によってもおすすめの保険商品は違ってきますので、加入をお考えであるなら、まずは保険のプロに相談されることをおすすめします。

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