年金の二階建てって何?

robot-507811_1280

はじめに

「年金の二階建て」という言葉を耳にしたことがある方は多いのではないでしょうか?
その意味はご存じですか?
意外に知らないという方も少なからずいらっしゃるかもしれません。
そこで今回は「年金の二階建て」というテーマについて考えてみることにしましょう。

どういう意味?

現在、日本の公的な年金には2つのシステムがあります。
国民年金と厚生年金です。
前者は原則として20~59歳で日本に住んでいる人が全員加入することになっていて、これが「一階」に当たります。
後者は会社員や公務員などお勤めの人(場合によってはパートアルバイトの人も)が加入するもので、こちらが「二階」です。
そして、いざ年金をもらうというとき、厚生年金にも加入している人は「一階」に「二階」の分を上乗せして受け取ることになります。
ですので、たとえば自営業をなさっている方のように「一階だけ入っている人」と「二階にも入っている人」では、受取額に大きな差が生じてしまうこともあります。
では、この「差」を何とか埋める方法はないのでしょうか?

差を埋める方法

差を埋めるにはいくつかの方法があります。

個人年金

一つ目の方法は、民間の保険会社などが運営する個人年金に加入するというものです。
これに加入しておけば、老後のあらかじめ決めておいた期間、あるいは生涯にわたってお金を受け取ることができるので二階部分がない分を補うことが可能になります。
保険料は毎月の自動引き落としにできますから、貯金の苦手な人でも安心ですね。
また、一定の条件を満たしていれば、支払った保険料は税金の控除の対象となる点もメリットと言えるでしょう。

国民年金基金

国民年金の上積み制度です。
毎月の保険料に掛金を上乗せして払い、その分上積みされた年金を受け取ることになります。
掛金は一口当たりいくらという形になっていて、何口上乗せするかは自分で選ぶことができるようになっています。
もちろん、掛金は控除の対象です。
なお、先ほどの個人年金は二階部分のある人でも申し込むことができますが、こちらは一階部分しかない人のみが対象となります。

iDeCo

正式名称は個人型確定拠出年金と言います。
毎月、掛金を積み立てていくのは先に紹介した2つと同じですが、そのお金を自分で運用していく点が最大の特徴です。
もちろん将来の受取額もその運用成績によって変わってきます。
ですので、投資に興味のある方や得意な人に向いていると言えるでしょう。
こちらも掛金は控除の対象となるほか、運用益に対する税金も掛からないことになっています。

まとめ

今回は年金の二階建てについて説明するとともに、二階建てがない場合にそれを補うための方法について紹介しました。
なお、どの方法が適しているかは個人的なニーズや事情によって異なりますので、年金・保険の専門家にご相談されることをおすすめします。

関連記事

ページ上部へ戻る