個人年金保険の種類と特徴

4962132_s

はじめに

現役引退後の人生をどのように過ごすかは人それぞれです。
老後も何らかの仕事を続けるつもりの方がいらっしゃれば、仕事はせずに好きなことをして残りの人生を過ごそうという方もいらっしゃることでしょう。
ただ、どのような形で老後の人生を過ごしていくにしても、絶対に必要なものがあります。
それはお金。
多くの場合は公的年金がその柱となりますが、決して十分な額を受け取ることができるわけではありません。
そこで加入を検討する人が多いのが個人年金保険です。
今回はその種類やそれぞれの特徴について紹介します。

受け取る期間で分類

この年金には、生きている間ずっと受け取ることができるタイプと、10年・15年といったようにあらかじめ決めておいた期間だけ受け取ることができるタイプがあります。
前者の終身タイプは、払い込みの負担が比較的多くなってしまうのがデメリットですが、文字通り亡くなるまでの間はずっとお金を受け取ることができます。
後者に関しては、逆に払い込みの負担は比較的少ない分、一定の期間が終了すればそれ以降はお金を受け取ることができません。
なお、後者に関しては受取期間中に本人が亡くなってしまった場合に、遺族に残りの金額が支払われるタイプと、支払われないタイプがあります。
このうち、支払われるタイプのほうを確定年金と言います。
一方、支払われないタイプは有期年金と呼ばれ、払い込みの負担はこちらのほうが少なくなります。

受け取る金額で分類

受け取る金額に変動があるかどうかによっても種類が分かれます。
変動がないタイプ(定額タイプ)の場合は、あらかじめ決まっている金額を受け取ることができるので安心と言えます。
ただし、インフレ(お金の価値が下がって、物の価値が上がる)に対応することは難しくなります。
それに加えて、比較的利率が低い点もデメリットです。
これに対して、変動するタイプ(変額タイプ)の場合はインフレに対応しやすく、かなり利率がよくなる可能性もあります。
その一方で、保険会社の運用成績次第では元本割れする可能性もあります。

また、受け取る金額で種類を分けた場合、日本円で受け取るタイプと外貨で受け取るタイプという違いもあります。
この場合、安定性という面では前者のほうが安心ですが、より高い利率が期待できるという点では後者のほうに分があります。
その分、後者のほうがリスクも高くなります。

最後に

この記事では、個人年金保険の種類とそれぞれの特徴について紹介しました。
なお、どのタイプが向いているかは個々のニーズや事情によって異なりますので、保険のプロに相談してから決められることをおすすめします。

関連記事

ページ上部へ戻る