- 2017-5-24
- 個人年金・年金
公的年金制度の支給条件の変更や、支給年齢の変更などから自分の老後に不安を抱いている人は少なくないでしょう。
そして現在、日本国民の貯蓄残高は先進国の中でも最下位になっており、将来的には老後破産をする世帯は今より増加する危機があります。このような危機を受け個人年金への加入者は年々増加傾向にあるのも当然と言えるでしょう。
【個人年金にもリスクはある】
しかし、個人年金にも実はデメリットやリスクがあるという事を加入する前に知っておく必要があります。
個人年金の3大リスクについては、下記のような事があります。
・元本割れのリスク
個人年金は、満期まで10年~30年以上の長い期間加入する為満期までに契約者が何らかの理由で解約をした場合、払い込んだ保険料総額よりも返戻金が少なくなるリスクがあります。
・為替変動・インフレリスク
外国株や海外の国債などで運用をする個人年金保険の場合日本だけでなく、海外で運用をする為、その国の為替状況によってはもらえる年金額が大きく左右される事になります。
・保険会社の倒産リスク
国が運用する公的年金とは、違い個人年金保険は民間の保険会社が運営しています。
民間企業である保険会社は、当然倒産のリスクがあります。個人年金保険を検討する場合、将来自分が年金を貰える時まで継続して存続している可能性が高い企業を選ぶ事が大事です。
また、第三者機関からの評価がAランク以上であるかどうかも、重要になる為確認しておきましょう。
【将来に備えた資金作り】
老後の資金作りとして、大切な事は「自動的に貯まる」「引き出しにくい」「税金のメリットがある」などです。
これらを考えると、個人年金保険は大変有力な選択肢の一つと言えますが、現在のような低金利の時代にはあまり魅力を感じない人も多いでしょう。
長期の積立期間がある人は、自分で運用をしていく株式や、投資信託などがお勧めです。不動産などの資産で運用する投資信託は、少額から開始する事ができますので幅広く資産を分散する事ができ、その分リスクも軽減されます。
しかし、投資信託や株式は市場によって変動するリスクがあります。将来受け取る金額は運用次第で変動する為、無理のない範囲で行いましょう。
【まとめ】
個人年金保険は、老後の資金作りとしては大変有力な物ですが、リスクやデメリットも存在する事を知っておきましょう。
またこの他にも企業に勤めている人は勿論、企業年金のない人、自営業者も加入できる確定拠出年金や、ニーサ(少額投資非課税制度)などを利用するのも一つの手段として考えておきましょう。