- 2020-9-28
- 学資
はじめに
学資保険は子どもの教育資金を確保するために活用する保険です。
しかし、最近ではNISAやジュニアNISAなどで資産運用し、それを教育資金にあてるといった方法もあります。
では、なぜ学資保険が必要とされるのでしょうか。
必要とされる理由とは
学資保険が必要とされる大きな理由の一つが、万が一の場合でも保険金が受け取れる点にあります。
学資保険は教育資金を確保するための保険ですから、親が契約者となり保険料を支払い、保険の対象を子とするのが一般的です。
そして、万が一の場合とは、契約者である親が契約期間中に死亡、もしくは重い障害を持った場合を指します。
そのような場合、多くの学資保険では保険料の支払いを免除したうえで満期の際に保険金を受け取れるようにしています。
この点は株式や投資信託にはないので、学資保険の最大のメリットといえるでしょう。
備えすぎると、それがあだに
親の万が一だけでなく、子どもの万が一にも学資保険は備えることができます。
例えば医療特約などです。
しかし、こうした特約や保障を付けると返戻率が100%を切る可能性が高くなってしまいます。
返戻率とは、支払った保険料がどのくらい増えて返ってくるかをパーセントで示したものです。
そもそも学資保険は、支払われた保険料を保険会社が運用して増やす仕組みとなっています。つまり、医療特約などを付けてしまうと運用して増やすということがかなわなくなるのです。
そのため純粋に教育資金を貯めたいのであれば、そうした特約は付けずにシンプルな契約にするといいでしょう。
それに医療特約などを付ける前に自身の住んでいる自治体の制度を確認するべきです。
自治体によっては一定の年齢まで医療費がかからないようにしているところもあります。
そうした制度などを確認しておけば不要な特約などを付けなくてすみます。
もし、それでも保障を充実させたいというのであれば、学資保険に特約を付けるのではなく、別で医療保険への加入を検討した方がいいかもしれません。
まとめ
契約者である親に万が一のことがあっても確実に教育資金を残すことのできる学資保険。
ですが、インフレに弱いといった側面もあります。
満期で保険金を受け取ったときにインフレ状態だと、その保険金だけでは資金不足になることも考えられます。
また、どのタイミングで保険金を受け取るかも悩ましいところです。
こうしたことは慎重に考えなければなりませんが、個人の知識だけで判断するのは難しいでしょう。
ですから、学資保険で教育資金を作りたいと考えているのなら、一度保険会社などに相談することをおすすめします。