介護医療保険も対象の生命保険料控除とは?

86c9717a316164a5aa99682fae2f4f9c_s

【はじめに】
「生命保険に加入すると税金の控除が受けられる」という話を耳にしたことはないでしょうか。
これは「生命保険料控除」といって、生命保険料を毎月支払っている人に対し所得税控除を適用し、税金の負担を減らすための制度です。
実はこの生命保険料控除制度は、医療保険にも適用されます。
医療保険に加入している人はぜひチェックしてみてください。

【介護医療保険の保険料控除とは?】

1.保険料控除を申請するには
保険料控除を適用するには、年末調整や確定申告の際に決められた方法にのっとって控除申請をします。
控除申請に必要な書類は以下の通りです。

・保険料控除申告書
年末調整の場合、会社から毎年配られるのでサラリーマンの方にはおなじみかもしれません。
確定申告の場合は、「確定申告書A第一表・第二表」の様式に沿って記入します。
「1.確定申告書A第一表・第二表」は、国税庁のホームページでダウンロードするか、税務署に問い合わせることで入手できます。
税務署に問い合わせる場合は「生命保険料控除の申請に必要な書類をください」と言えば確実でしょう。

・保険料控除証明書
保険料控除証明書は、毎年秋ごろに契約している保険会社から郵送されてきます。
もしも郵送されてこない場合は、保険会社に問い合わせて請求しましょう。
この証明書がないと控除申請ができないので、紛失に注意しましょう。

2.保険料控除申請のポイント
生命保険料控除を適用できる保険には、介護保険料、一般生命保険料、個人年金保険料の3種類があります。
控除額上限は、1種類につき4万円が上限となっています。
例えば保険料が高額な介護医療保険を複数契約していても、最大控除額は4万円となります。
しかし、上記3種類の保険を契約している場合だと、控除額は最大12万円となります。
節税効果も高めながら保険を活用したいと考えるなら、同じ種類の保険商品をいくつも契約するのではなく、個人年金や通常の生命保険の契約も検討しても良いかもしれません。

・介護医療保険の区分
生命保険料控除で「介護保険料」の区分が新設されたのは平成24年以降です。
そのため、控除証明書には「介護医療保険」と記されていることがあります。
「医療保険には加入したけど、介護保険に加入した覚えはない」と疑問に思われる方もいるかもしれないので補足しておきます。

・新・旧の生命保険料控除
生命保険料控除には新と旧があり、計算方法がそれぞれ違います。
しかし介護医療保険の区分ができたのは平成24年なので、介護医療保険控除は新しい区分だけしかありません。
一般の生命保険や個人年金の保険料控除も一緒に申請する場合は注意が必要ですが、介護医療保険料のみ控除申請するときには新旧を気にする必要はありません。

【最後に】

生命保険料控除制度は介護医療保険も対象となるので、医療保険のみに加入しているという人も活用できます。
改めて自分の保険加入の状況を確認し、年末調整や確定申告の際に申請忘れのないようにしましょう。

関連記事

ページ上部へ戻る