学資保険を途中解約するとどうなる?

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【はじめに】
「自分の子供のためには経済的不自由のない進路を歩ませたい」
そう考える親御さんは多いと思います。そこで有効になるのが学資保険。
積立型生命保険の一種で子供の進学に合わせて満期設定が可能です。
しかし、場合によっては学資保険料の支払いが厳しくなり、途中解約を考えることもあるでしょう。

今回は学資保険を途中解約するリスクと、解約する前にできる対策を紹介します。

【途中解約のリスク】

学資保険を途中解約すると出てくる代表的なリスクは「元本割れ」でしょう。保険会社や保険料の支払期間にもよりますが、保険料の総額が返ってくることは少ないです。
また解約で得た払戻金は、課税の対象になります。
保険料の支払いを親がして、保険の受取人を子供とした場合、途中解約で得られる払戻金は受取人である子供に行きます。そうすると親から子へ「贈与」したとみなされ、贈与税がかかるのです。贈与税には110万円の基礎控除額がありますので、それを超えた分に関しては税がかかります。

【途中解約前にできる対策】

途中解約すると元本割れの上に課税の対象にもなるので、安易に解約するのはおすすめできません。
ここでは途中解約する前にできる対策を見ていきましょう。

・契約者貸付制度
この制度は払戻金を担保にして保険会社から借金をして保険料を支払うものです。
払戻金の7~9割ほどのお金を立替えて保険料を払ってくれますので、一時的にお金が足りなくなった場合に有効です。
しかしあくまで借金ですので、借りた分の利子が付きます。注意しましょう。

・保険の内容を一部解約する
保険商品によっては一部解約ができるものもあります。満期金を減らすことで、支払う保険料も減額する措置です。また一部とはいえ解約したことに変わりはないので払戻金もあります。

・払い済み保険に切り替える
これは一度保険料の払い込みを中止して、それまで積み立てた保険料に応じて満期金を受け取る制度です。
解約とは違い、保険料を払わなくても保障は続くので途中解約前には一度検討するといいかもしれません。ただし保険会社によってはこの制度がない場合もありますので、よく確認しましょう。
さらに一度この制度を利用すると元の保険には戻せなくなります。そちらも注意しましょう。

【まとめ】

今回は学資保険の途中解約のデメリットとその対策について見てきました。
せっかく子供のために積み立てた教育資金なのですから、安易に途中解約して元本割れを起こしたくないですよね。これらの注意点を参考によく考えていきましょう。

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