- 2021-3-24
- 医療保険
はじめに
病気をして入院することになった場合、次々と考えてもいなかった出費が発生してしまうケースは珍しくありません。
むしろ、そちらのほうがふつうでしょう。
周りの人に気を使わないで治療に専念できるよう別料金を払って個室に入りたいと考える場合もありますよね。
このような出費に備える手段といえば何が思い浮かびますか?
貯金でしょうか?
それとも投資でしょうか?
もちろん、そういった手段もありますが、やはり医療保険と答える人が多いのではないでしょうか。
ところで、中には一つだけではなく複数の医療保険に入っておきたいと考える方もいらっしゃるかもしれません。
この場合、重複しても大丈夫なのでしょうか?
重複しても大丈夫
自動車の事故に備える保険や火災に備える保険などの場合は、もし万が一のことが起こった場合でも一つの保険からしかお金は支払われません。
つまり、重複で入っていたとしてもどちらか一方はただの無駄遣いに終わってしまうわけです。
しかし、医療保険の場合はこれとは事情が異なります。
重複して複数の商品に加入していても無駄遣いにはなりません。
では、重複で入ることがメリットになるのはどういったケースでしょうか?
たとえば、商品によってはカバーされる範囲に違いがあるケースがありますよね。
Aという保険には甲という特約があるけど乙の特約はない。
一方で、Bという保険には乙の特約はあるけど甲の特約はないというようなケースですね。
この場合、どちらの特約が自分にとって重要であるかを吟味し、自分が重要と考えるほうの特約がある保険に加入するというのが一般的な考え方かもしれません。
しかし、場合によってはどちらの特約も捨てがたいケースもあることでしょう。
こういったケースでは重複加入することにメリットがあります。
こうすることでくまなくカバーすることが可能になりますから、万が一のときでもより安心というわけですね。
もちろん、デメリットもあります。
それはなんといっても月々の出費がかさむということ。
また、請求を行うときの書類も病院で書いてもらうには料金がかかりますから、その分の費用も余計に必要になってしまいます。
当然、手続きの手間も一つだけに加入している場合に比べれば多くかかることになります。
このようなデメリットはありますが、それでも先ほど紹介したようなメリットも存在しますので、ご自身が希望されるのであれば重複加入しておくのは十分にありといえるでしょう。
最後に
今回は、医療保険の重複加入について考えてみました。
なお、ひと口に医療保険といってもさまざまなタイプの商品があります。
そのような商品に精通しているプロに相談したら、もしかしたら重複加入をしなくてもあなたのニーズを満たすことができるかもしれません。
したがって、医療保険選びはまず保険のプロに相談されることをおすすめします。