予防接種で医療保険は使える?

22299871_s

はじめに

日本では新型コロナウイルスワクチンの接種が着々と進んでいます。
それとは別に、秋から冬にかけてはインフルエンザワクチンの予防接種を受けられる方も多くいらっしゃることでしょう。
このような予防接種を受ける場合、医療保険を使うことはできるのでしょうか?
今回は、このテーマについてお伝えします。

予防接種と医療保険

首相官邸が公表しているデータ(2021年12月17日時点)によれば、日本において新型コロナウイルスワクチンを2回接種した人の割合は全人口の77.6%に及びます。
実に、8割近くの人が接種を済ませたことになるわけです。
ここ最近の日本において、コロナウイルスへの感染が比較的落ち着きを見せていることの背景には、このような接種率の高さという要因が影響しているのかもしれません。

こういった状況もあって、予防接種と言えば、最近ではこの新型コロナウイルスワクチンばかりが目立つ状況となっています。
しかし、それ以外の予防接種もコロナ禍以前から、そして今も行われています。
たとえば、インフルエンザワクチンの予防接種。
秋から冬にかけて、かかりつけ医などでインフルエンザワクチンの予防接種を受ける人も多いことでしょう。
ところで、このような予防接種を受ける場合、医療保険を使うことはできるのでしょうか?

公的なもの

新型コロナウイルスワクチンの接種費用に関しては、すべて公費で賄われることになっています。
一方、インフルエンザワクチンなどの予防接種に必要な費用は、自身で負担するのが基本です。
したがって、公的医療保険を使うことはできません。
ただし、ワクチンの種類や接種を受ける人の年齢によっては、自治体から助成が行われることもよくあります。
このため、少額の負担もしくは負担0円で予防接種を受けられるケースも珍しくありません。

民間のもの

民間のものに関して言えば、ほとんどの場合、補償は入院や手術といった治療に必要な医療行為に対してなされます。
これに加えて、特約を付けているケースでは、特定の病気と診断された場合や特定の治療法を受ける場合にお金が受け取れるものもあります。
一方、保障の対象に予防接種が含まれている保険というのはまずないはずです。
したがって、予防接種を受けたとしても保険会社からお金を受け取ることはできません。

まとめ

この記事では、予防接種を受ける場合に医療保険を使うことができるのかどうかについてまとめました。
公的なもの、民間のものともに予防接種が対象となっていることはありません。
このため、予防接種を受けたとしても医療保険を使うことは不可能です。
ただし、ワクチンの種類や接種を受ける人の年齢によっては公的な助成が行われることもあります。その場合は自身で費用を負担しなくてもよかったり、負担するとしても少額で済むケースも珍しくありません。

関連記事

ページ上部へ戻る