個人年金の予定利率について

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はじめに

近年、何かとネガティブなニュースが多かった年金の話題。
今年はコロナの影響もあり、先行きどうなるか不安を感じる方も多いのではないでしょうか。
このような状況で多くの方がいろいろな自助手段を講じていらっしゃることかと思います。
そんな老後の生活の安定に向けた自助手段の中でもポピュラーなものと言えば個人年金ですよね。
ところで、個人年金のネット広告やパンフレットなどを見ていると「予定利率」という文字が書かれていますが、その正確な意味はご存知でしょうか?

予定利率とは

利率と言えば「預けたお金がどれくらい増えて戻ってくるかを表す指標」というのが一般的なイメージですよね。
ところが、個人年金の予定利率というのは少し意味合いが異なります。
保険会社は、私たちが毎月のように支払ったお金をさまざまな方法で運用し、そしてその利益が預けたお金に上乗せされて私たちの手元に戻ってきます。
しかし、会社は私たちが預けたお金すべてを運用に回せるわけではありません。
当然、さまざまな経費が掛かりますので、それらを差し引いて残ったお金を運用に回しているわけです。
予定利率というのは、そのように運用に回せたお金に限定した利率のことを言います。
したがって、預けたお金の全額を対象として、それがいくらになって戻ってくるかという割合を表しているわけではないのです。
ちなみに、そのような割合のことは返戻率と言います。

どんなタイプの商品がある?

ところで、個人年金にはいくつかのタイプがあります。
予定利率や返戻率といった言葉の意味はともかく、誰もが一番関心を持つのは、最も重要なことはどのタイプの商品を選べばよりたくさんのお金を受け取ることができるかということですよね。
その参考として以下ではタイプ別の特徴についても簡単に紹介しておきます。

円建て

最もオーソドックスなタイプの商品です。
このタイプでは、契約をしたときにお金がいくらになって戻ってくるかがわかっていますので、ある意味では安心と言えるかもしれません。
しかし、契約時と比較して受け取り時に物価がかなり上がってしまった場合(インフレ)には、実質的なお金の価値が下がってしまうという弱点があります。

外貨建て

文字通り、米ドルなど外国の通貨でお金を受け取るタイプの商品です。
為替レート次第で、かなり得をする可能性もありますが、当然のことながら逆のパターンで損をする可能性もあります。

変動型

受け取るお金の額が保険会社の運用次第で変わってくるタイプの商品です。
こちらのタイプも得をする可能性もあれば、損をする可能性もあります。(元本保証なしの場合)

一時払い

毎月いくらというようにふつうは分けて支払う保険料を一括で支払ってしまうタイプの商品です。
保険会社の手間が減るので、合計の保険料が安くなり、結果として得をすることになります。
ただし、一度にまとまったお金を用意しなければなりません。

最後に

いずれのタイプにしても、メリットデメリットはさまざまで、どれがおすすめであるのかは個人のニーズなどによっても違ってきます。
どのような個人年金を選べばよいのかについては、保険のプロまで相談されることをおすすめします。

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