国民年金の満額はいくら?必要なお金との差額は?

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はじめに

日本人の平均年齢は男性も女性も80歳を超えています。
いまや人生90年いや100年時代といっても過言ではないかもしれません。
近い将来、人生120年という時代がやってきたとしても不思議ではないでしょう。
このように老後の人生が長いものになってくると気になるのがお金の問題ですよね。
厚生年金に加入している方の場合ならまだともかく、国民年金オンリーの自営業やフリーランスの方にとっては老後のお金の問題は特に気になるテーマではないかと思います。
その国民年金ですが満額はいくらくらいなのでしょうか?
そして実際に必要なお金との差額はどれくらいになるのでしょうか?

必要なお金との差はどれくらい?

現在のところ国民年金の受取額は満額でおよそ65000円です。
いま現役世代の方が将来受け取るのもこの額とそれほど大きな差はないでしょう。
ただし、実質的にはこの額よりも減っている可能性が高いです。
それは制度を維持するために導入されたマクロ経済スライドという政策があるため。
この政策によって物価が値上がりするほどには年金の額は上がらないことになっていますので、実質的な受取額は目減りすることになるはずです。
ちなみに満額ではなく平均的な受取額を見てみるとおよそ56000円となっています。

続いて、実際に必要なお金がどれくらいになるのかを見てみましょう。
2019年に公益財団法人生命保険文化センターが公表した「生活保障に関する調査」によれば、老後の生活に必要なお金は夫婦二人暮らしの場合で1ヶ月あたり約22万円とされています。
ただし、これはあくまでも「最低限」必要なお金です。
標準的な生活レベルということになるとさらにお金が必要になります。
その金額はどれくらいになるのでしょうか?
同じく2019年に総務省統計局が公表した家計調査報告を見てみましょう。
二人以上世帯の場合、1ヶ月あたりの平均支出額は世帯主年齢が60~69歳の世帯で約29万円、70歳以上なら約24万円となっています。

つまり、夫婦二人とも国民年金の場合は満額であったとしても実際に必要な金額との間に9~16万円もの開きがあることになります。
そして、これは現時点での話であり、将来的には実質的な受取額の目減りが予想されることからその差はさらに大きくなるものと考えられるのです。

早めの行動で差を埋める策を

夫婦二人とも国民年金のみの場合、年金だけで生活していくことはかなり厳しい状況といわざるを得ません。
最悪の場合は生活保護のお世話になる可能性も考えておかなければならないでしょう。
そうならないためには、個人年金や国民年金基金への加入など差を埋めるための対策を取る必要があります。
ただし、これらの対策を取るにしても年齢が高くなってからでは負担が大きくなりがちです。
したがって、老後の不安を解消するためにはできるだけ早めの行動が肝心といえるでしょう。

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