老齢基礎年金をお得に!~国民年金の付加制度とは?~

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はじめに

老後の生活の基盤となる国民年金には、お得に受け取れる制度があることをご存じでしょうか?
それはなんと、月々の国民年金保険料にわずか400円をプラスして支払うことで、年金額が加算されるというお得な制度なのです。
この記事では、付加制度の内容や必要条件などについて、ご紹介していきたいと思います。

どんな制度?

まずこの制度を利用する絶対条件として、対象は第1号被保険者および任意被保険者となります。
したがって、満20歳から満60歳までの学生さんや自営業の方、アルバイトやフリーターの方、あるいは会社を辞めて個人で任意被保険者となった方が対象となります。
また、この制度を利用するためには「老齢基礎年金の受給権を取得していること」そして「月400円を、国民年金保険料とともに納めること」が条件です。

これは、年金受給の繰り上げや繰り下げに連動しますので、受給額の増減があることは覚えておきましょう。

支払い方法と受取額の目安

この制度を利用するにあたっては、お住いの市町村役場窓口にて手続きが必要となり、その後送られる納付書にて月々の国民年金保険料と同じく支払っていきます。

気になるプラスの受給額は、400円×支払った月数で計算できます。
例えば30歳からはじめて、60歳までの30年間支払った場合の金額は
400円×30年×12か月=144000円
となります。
そして老齢年金にプラスされる金額はその半額72000円(年額)となります。
これが一生涯加算されるわけですから、かなりお得ですよね?

注意点もチェック!

追加の保険料を支払うにあたっては、申し込んだ月からの払い込みとなり、追納のように遡って支払うことはできません。
また支払いが万が一滞ってしまったときは、そこで払い込みがストップしてしまうため、再度申し込みが必要となります。
さらに国民年金基金に加入している場合は、併用はできません。

まとめ

今回は、国民年金のお得な付加制度についてご紹介しました。
この制度は、長く加入するとお得感が増しますので、できるだけ早い時期からはじめるのがおすすめです。

また、それ以外のお得情報として、老齢基礎年金の受給を70歳まで繰り下げ受給すれば、月額42%も増額されます。※2022年4月以降70歳になる方が対象。
これらの得な情報を活用して、年金をかしこく受け取りたいですね。
くわしくは、お住いの市町村の年金窓口にお問い合わせください。
さらに、未来の安定した生活を実現するために、民間の個人年金で備えるのもおすすめです。

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