年金はなぜ義務なのか

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年金の支払いに疑問をもっているかたもいらっしゃるのではないでしょうか。実際に年金は任意ではなく、義務になっています。また、年金は賦課方式です。

年金はなぜ任意ではなく、義務なのでしょうか。なぜ賦課方式かも含めてご説明します。

 

目次

1.年金が義務である理由

2.なぜ賦課方式なのか?

3.まとめ

 

1.年金が義務である理由

原則20歳以上60歳未満のすべての人に公的年金への加入義務があり、この制度によって、安定的に保険料収入を確保することができています。そのため、社会全体で年金を受け取っている方の生活を支えることが可能になるのです。

つまり、現役世代が納めている年金保険料は将来、自分が受け取るためのものではなく、退役世代を養い「世代が世代を支える」仕送り型の仕組みなのです。

年金は、生涯にわたって受給できるという大きなメリットがあり、これは国民のセーフティーネットとして重要な役割を持つと考えられます。

 

2.なぜ賦課方式なのか?

支える側と支えてもらう側のバランスが現在進行形で崩れていくのですから「なんで賦課方式を続けるのか?積立方式が良い!」という方が多いのではないでしょうか。

年金は長期間にわたって納めるもので、積立方式の場合、インフレによってお金の価値が下がった場合に、受け取れる年金受給額が減ってしまうのです。

つまり、現在の100万円は、将来80万円の価値しかないかもしれません。もしかするとそれよりも下・・・なんてことも十分考えられます。

また現在、年金をもらっている世代、これから年金をもらい始める世代というのは、実質的には「私的扶養」をしてきた世代でもあります。

現代は、都市への生産年齢人口の流入が多いことや家庭形態の変容によって、子が私的扶養をするのは難しくなっており、年金はこれを補う「社会的扶養」です。

世代間格差是正、安定した年金運営をするために年金積立金管理運用独立行政法人(GPIF)は、我々が納めている年金保険料を資産運用しています。

若い世代の負担を減らす・年金の運営をより安定的なものにするために設立された法人です。

 

3.まとめ

安定的に保険料収入を確保するために年金が義務化されていることが理解できたのではないでしょうか。また、積み立て方式では、インフレに対応できなくなってしまう懸念点があることから賦課方式になっていることが理解できたかと思います。

現行の年金制度のあり方は、特に若い世代にとって、お金だけを見るとどうしても不平等を感じずにはいられないことも確かです。しかし、仕組みが変わらない限り、年金を支払うことは義務ですので怠らないようにしましょう。

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